僕の華麗な大学生活をできるだけわかりやすくご説明します。そりゃ一言で済ますのならもうぼっちですが、ただのぼっちではございません。プロのぼっちでございます。プロのとは言っても何も給金が発生するわけではございません。豊かな精神や、成熟した魅力に湛えたぼっちのことをプロのぼっちと称するのでございます。本日もプロらしく、自分らしく、普段とは少し見違える自己本位を存分に振りまきながら、あくまでもぼっちらしく、学生らしく、ベンチに座って本を読んでおったのでございます。何何…正しい両親との関係や異性関係を築けなかった人が性的逸脱を引き起こす…か、なっるほどぉ…。そういうもんですかなぁ…。その時の界隈が妙に暑かったので、持ち合わせた扇子振り振り、そんな記述を咀嚼しながらぼっちな午後を過ごしておったのです。暫くそうして時間をつぶしていると、友人が現れて「流石はプロのぼっちでございますなぁ。」とあっぱれなことを言うてくれますので、「貫禄でございましょう。」とやんやすると、「扇子持たれちゃぁね。」とね。こりゃ参った。エレーンでした。