死ぬぞと絶えず思っているだけで行動は変わってくる。毎朝、机の前に座って、「死ぬ」と書いてある紙を見る。朝ご飯を食べるまではそれについて考える。昼にまたふと思い出す。自分は死にたいということを。寝る前にも思いを巡らせる癖をつける。明日は死ぬんだということを。だからといって人間はすぐに変われるわけではない。生きることしか考えていなかったのだから、尚更である。だからこそ今日は死ぬぞと毎日思うことで、死ぬように死ぬように少しずつ人生を変えていく。死ぬことについて考える時間を増やしていく。時間だけが平等だった。死ぬまでの限られた時間を生きることしかできない。