2010年6月18日金曜日

俺が何も知らない2人の女子について

今日の実験で前々々回と同じ女子に「一緒にやろ~」と言われたので実験をやったのですが、やっぱり卑猥なことばっかり考えてしまったので実験を数多くミスってしまいました。
もうほんっとに嫌。
実験中その女子とはまともに喋れず、実験器具が空くまでの時間、時計をずっと見ていました。
秒針って速いなぁ…秒針が60周動いてやっと分針が1周動くって、分針っていうやつはとってもサボりが好きなんだろうなぁ。時針はそんな分針が12周せんと1周しないっていうのは、なかなか根性座ってるなぁ。時針とすれ違いざまの、秒針の顔が見てみたいなぁ。鬼の形相をしているやろうなぁ。壁掛け時計を見る人は分針と時針に興味あるだけなんやけど、秒針はそのことについてどう思ってるんやろうなぁ。鬼の形相やろうなぁ。腕時計やと話は違うけどなぁ。
時計を見るのは簡単な作業でしたが、その一方でこれじゃイカンとも思うわけです。しかし目の前の現実と向き合おうとした瞬間、逃避が始まるのです。
女子って可愛いなぁ…この距離でこんないい匂いするってことは、肌近付けたらどんな匂いするんやろうなぁ。首に何かきらきらしたもんかけてはるわ。首にかけるもんとなるとラジオ体操カード以来やなぁ。誰にもろたんやろなぁ。こんなに可愛かったらさぞやモテるやろなぁ。きらきらしたもんも沢山貰えるやろなぁ。
とにかくこれはヤバイ。何とかしなければ。
そういうとき、いつも助けてくれるのは本でした。
中二をこじらせ太宰を読んだのと同じことです。
実験後、いざッ図書館へ行く。雨の中を。
とりあえず性の本棚を…サーチ、ある。棚の前に立つ。見る。手にとる。これは…何々
『正しい保健体育』
これや。これが男女を知る第一歩や。
中を開く、すさまじい情報が累積されていました。いい本見っけたわ、と思っていると。
本の後ろのほうに本を借りた人のレシートが挟まったままでした。
それを取り出し名前を見ると…「○○ ○○子」
誰やねん。
いやしかし、女性なのは確実だろう。やはり同じ悩みを持つ人は女性にも居るのだ。俺は何も間違ってなどいなかった。
そしてレシートを、保健体育の本で一番恥ずかしいページに挟み直すと、僕はその本を颯爽と借りまして、帰路についた。